「…いえ、使っていませんが」

一瞬ドキッとしたが多分、ごまかせたと思う。

「そうかならいいんだが…」

「僕、用事があるので失礼します」

早くここから出たかった。

「…みゅう、お前は…」


【バタン】


義父が最後なんていったのかわかんなかった、いやしろうとしなかった。


ただ、1つ分かったことがあった。



『義父が家のことや周りの信頼を落とさないようにすることが1番で僕のことを何も考えてなかった』


それだけ。【愛】というものはなかった。


結局僕は荒れる一方で表と裏での顔をうまく作っていった。