「珠樹~??ここ最近様子がおかしいわよ?」

「…お母さん、お願いがあるの」

「何、珠樹」

「あのさ…。殊覇羅(ことはら)学園に転校したい」

「何言ってるの?!珠樹はあそこにいけないでしょ?」

「お願い!!どうしても転校しないといけないの!!」

「…わかった。良いわよ」

「え!!ありがとう!」

「珠樹は1回言うとあきらめないでしょ?」

こうして私は私立殊覇羅学園に行くことになった。

今は5月の終わりごろ。
転校は5月が終わってからに決まった。

「あのさ、うち転校することになったから…」

「え!?この時期!?何で!?」

「たまきちゃんほんまなん??」

「うん、ごめんね」

「どこに転校なん??」

「白山の学園にいく」

殊覇羅学園は白山にあるから、嘘はゆってない。
ごめん。

「白山…とおいね」

「うん。全寮制のことやから、ほとんどあえなくなっちゃう」

「そっかぁ、寂しいな…。あとここにくるの1週間しかないし…」

「せめて見送りしたい。時間と場所教えて?」

「嬉しい、ありがとう。…6月にはいる2日前に利仲(としなか)駅に来る10:00の電車で行く…」

「了解!」