2005年4月13日

私は今日から中学生になる。
ずっと憧れていたセーラー服。
胸元には「如月優花」と名札がついている。
ずっと鏡を見て自分の制服姿に見とれていた。
「見て?似合う?」
「「似合うよ」」
パパとママは声を揃えてそう言った。
これから始まる中学校生活が楽しみで仕方なかった。

中学校は家を出てから徒歩10分の所にある。
中学校の前には私と同じ新一年生がたくさんいた。
だけど小学生の頃の友達と違う中学校に入学するため、友達ができるか急に不安になった。だけど!私にはそんな必要は無い!
「ゆーうかー!」
「みーーなーー!」
手を振りながら私の方に走ってくるのは私の大親友。佐藤美菜。2人でこの中学校を目指して頑張ってきた。
「制服姿いいねぇー」
「美菜も似合ってるよ!」
そんなどこにでもいるような普通の女子だった。あなたを見つけるまでは。