「いいや、いつも以上に冷めてるよ?

───さては美咲、昨日のこと

まだ気にしているのかな?」


どうして、私の周りはこうも鋭い人たちが多いのだろう

と美咲は思いつつも、


「まあね、初めてのことだったから」


と、怜奈には母にも話せないことをはなすことができる。


「そんなことは、さっさと忘れちゃえばいいんだって、

リセットボタンを押すように」