少し沈黙が続いた後、


「あっ、そう言えば、今日カナに呼び出されてたよね。何で?」


と、思い出した様に聞いた。


すると彼女はずっとスマホに向いていた目をこちらに向けた。


「な、何もないよ!」



――彼女はまたもや無表情を崩した。


戸惑いを隠せてないんだけど……。



今日は良く表情が変わるな。


少し可愛いと思ってしまった自分を打ち消した。



――にしてもずっとスマホをつついている。


なんなんだよ……。