キーンコーンカーンコーン♪

はぁ、やっと授業終わりましたよ。

ふと、隣を見る。

あれ?もう、いなくなっちゃったの!

恋歌の席は、もう、モノケの殻でした。

私が理事長室へ向かおうとした時、

周りの男子に囲まれる。

悠稀も佑樹もいない。

質問で押しつぶされそう。。。

誰か。。。助けて。。。

あ、私の小さい体ならなんとか、あの隙間、通れそう。

私は、身を屈(かが)めた。

群れから離れると、理事長室へダッシュ。

『バタン!』

ふぅ、なんとか、逃れられましたよ。

あ、ノックしないで入っちゃった。

「ご、ごめんなさい!」
と一応、謝る。

「あー、大丈夫。女の子は特別。とくに、恋歌と梨花は。」

あー、良かった。許してもらえましたよ。

他に女の子なんていないでしょ?