沈み込む俺の背中を誰かがつつく。 俺の後ろの席は春依の席。 そこに春依が座っていないことは分かっているのに、一瞬、春依が座っていて、俺に話しかけてきたのかと思った。 けど、そこに座っていたのは古橋だった。 分かっていたのに、そこに春依がいないことにがっかりする自分がいることに気づいてしまった。