「はあー」


後ろから、盛大なため息が聞こえてきたけど無視して、歩みを進める



「お前、ほんとに可愛くねー」



そんな言葉とともに、180近くあるであろう巨体が左隣に並ぶ



「ため息つくと幸せ逃げますよ?」



左斜め上を見上げながらそんな悪態をつくわたしは、本当に可愛くないと思う




「余計なお世話だ」



「あ、いだっ(痛っ)」



「ぷっ
痛がり方も可愛くねー」



わたしの頭にチョップをした張本人は、未だにプププと笑っている



「余計なお世話です」



そんな隣の男を睨むも



「それ睨んでんの?
全然怖くないんだけど」



やっぱり、適わないらしい。