「持田くん昨日、かなりしんどそうだったもんね。」
持田くんはわたしの一つ上の大学1年生。
この近所にある私立大学へ通うため、一人暮らしをしているそうで、
年上ってこともあり、最初は持田さんって呼んでたけど、本人がくんでいいと言うから、今では持田くん呼びだ。
「昨日も早く帰れって店長に言われてたんですけどね、結局わたしと一緒に22時あがりでしたよ」
大学は既に春休みらしくランチのシフトにも入ってた持田くんは、
わたしが学校を終えて17時にバイトへ来た時には既に、顔色が悪かった。
店長は、早上りを勧めたが、
「僕は大丈夫です」
と、最後まで笑顔を振りまいていた。
「あー、想像できるかも。
持田くんならやりかねないね」