やばい!もう、だいぶ狂ってんじゃん。

私達が佑樹のおばあちゃんを呼んできた時にはもう、手遅れだった。

あっちこっちに爪で引っ掻いた後があって、床は血まみれ。

近くには犬の死体。

監禁された奏太は大丈夫かな?

って部屋に来たけど、奏太じゃない。

まえ、私に告った鈴………あー、ほとんど忘れちゃったね。

手錠はめられてるし。

外そうとしても「いいから」っていう。

なんておかしな奴。

ま、こいつも結構イケメンだったんだね。

あの時は恋に興味なかったし、心を閉ざしてたから。