ピーンポーン♪

え?誰か来たのかな?

お母さんが、「いらっしゃいさぁ、上がって。」と次々と話を進めていく声が聞こえる。

お母さんにそんな仲いい友達いたっけ?

どんな人なんだろう?

2階の階段の隅から覗くと

奏太が大きな荷物を抱えている。

「え?なんで奏太がいるのよ!」

私は、思わず叫んでしまった。

「は?聞いてねーのかよ。」

「聞いてないわよ!そんなこと。」

と私達は会話をした。その会話を途切れさせるようにお母さんが

「もー。いい加減にしなさい!姫花、話があるから降りてきて。」

「はーい。」という生返事をしながら私は仕方なく階段を降りて1階にしぶしぶ行く。