その週の日曜日、
俺は水沢と一緒にお父さんが
眠っている場所へと向かった。
そして俺はお父さんに話しかけた。
「俺、相川稜太って言います。
お父さんに話したいことは
たくさんありますが、
今日は1つだけ。
俺の決意を聞いて下さい。
俺はあやさんが好きです。
これからもずっと
あやさんを守っていきたいです。
いや・・
守っていきます。
あやさんを絶対に幸せにします」
俺の隣で水沢は笑った。
こないだまでの笑顔とは違う。
幸せそうな笑顔。
この笑顔を俺は守っていきたい。
いや・・守っていく。
俺は水沢の手を握った。
「じゃあ行こうか?」
水沢は俺の顔を見る。
「ああ」
俺は水沢に微笑みかけた。
俺たちがお互いのことを
名前で呼び合うようになったのは
これから2ヶ月後の話。
俺らが結婚の報告のために
この場所に来るのは6年後の今日の話。
【手を繋ぎましょう】
END