「は〜・・」
茜はめちゃくちゃ大きなため息をついた。
「コイツね、
尻フェチってやつなの」
し、尻フェチ−・・?
「尻にときめくのは
男として当たり前だろ、な?」
稜太は俺に同意を求めた。
「え、いや・・あはは」
俺は否定も肯定もせず、
ただ乾いた笑い声を返した。
俺はふと思った。
世の中本当に完璧な人間なんて
そうそういないのだと。
稜太のようなイケメンだって
何か欠点を持っているのだと。
後から聞いた話だが、
稜太は茜の尻が気に入って
声をかけたらしい。
だから茜は稜太の変態さを
知っていたのだ。
あと、
茜と水沢は中学からの親友だ、って
これも後から聞いた話だ。
ま、こんな俺たち4人が仲良くなるのは
そう先ではない未来の話。
【友達になりましょう】
END