「あやーっ!」
何か騒がしいのがやって来た。
そこまで派手ではないが
地味でもない普通な感じの女の子。
「・・これ誰?」
そう言って女の子は俺を人差し指で指す。
人を指差してはいけません!
って習わなかったのか?!
俺は心の中で喝をいれた。
「和希くんって言うの。隣の席の子」
「ふ〜ん・・何か普通な感じだねえ」
お、お前に言われたかねーよ!
「あ、あたしは平岡茜。一応よろしく!
てゆか、変態がいたのっ!」
その女は興奮気味にそう言う。
するとその女の背後から
長い手が伸びてきて・・
−−ゴツン
「誰が変態だ、ばか」
「いった〜い・・」
茜はげんこつをくらったところをさする。
「あ」
俺はそのげんこつの主を見て
思わず声を上げた。