「1年A組か〜・・知り合いいねーし」

俺はクラス発表がされている
掲示板を見てぽつりと呟いた。


今日は待ちに待った入学式の日。
真新しいブレザーの制服に身を包んだ俺は
数日前の俺よりも大人びたように見えて
何だかちょっと嬉しくなる。


高校生ってだけで心が躍る。
大人になった気分になる。

−−・・てそんなこと思ってる地点で
まだ俺は子供なんだろうけどな。


とかなんとか思ってるときに
俺は1人の男を見つけた。


「メ・・メガネ王子だ・・」

思わず俺はそう呟いた。

さらさらの黒髪が春風になびいてて、
黒ぶちのメガネを少し触る姿が
すごくさまになっていて。


何かめちゃくちゃ色気を感じた。