それから三日間は、抜け殻のように生きていた。 日毎に強まる悲しみ。 記憶から消えてくれない春木さんとの日々。 イタズラのつもりで仕掛けられていたのだろう。 春木さんが私にカメラを向けた唯一の写真は もう触れる事の出来ない春木さんの代わりに、確かな存在感を放っている。 握りしめて皺の寄ってしまった部分をキレイに伸ばし、家のフォトフレームに飾った。 事務所に出向かなければならない。 だけど、どうしても体が動かない。 家のベッドで布団にくるまり、泥のように眠り続けた。