「たまたまだよ!たまたま!!」



あたしの答えに、エリカは大きなため息をひとつ吐き出すと唇が触れるんじゃないかってくらいの至近距離で語り出した



「あんたねぇ!ほんとに鈍いんだから!!

たまたまでなんでもない女子を名前で呼んだりしません!それもあの岡崎零が!

し、か、も!志望校!普通知らないからね??


あんたわかってる?これはチャンスなの!


あの氷のミルクティー王子を虜にするチャンスよ!!」




「……………?」



語り終えるとまた大きなため息を吐き出し、通常の距離感へ戻る





あまりのエリカの勢いに唖然としたあたし



思考回路がまわらない…