「なんにもないじゃん」

そう言って雪菜ちゃんの方を向くと―…

「あれ…?」

さっきまで雪菜ちゃんがいた場所には誰もいなかった…。

「雪菜ちゃーん!!どこー?」

叫んでみても出てこない…。
その時、後ろになんとなく人の気配を感じた!!

絶対雪菜ちゃんだ!!
僕はいきよいよく振り向いた!!

「もお~雪菜ちゃんどこ行ったのかと…」
『バァァァァァ!!』

一瞬意識が飛びそうになりました…。
後ろにいたのは…雪菜ちゃんではなくて

「ぎゃぁぁぁぁぁ!!オバケ―――!!」

オバケでした…。
僕はまた全力で出口に向かって走り出した!!