あたしは震える肩に手を添えた。
彼女はそっと振り返る。

「あたしじゃ力不足ですか?」
「What...?」
青い目がまっすぐあたしを見ていた。

「警察や他の探偵事務所は協力してくれなかったかもしれません。でもあたしは刑事でもなければ探偵でもないので時間の許すかぎりお手伝いしますよ?」

「あ、ありがとうゴザイマス…!」
彼女はあたしの腕の中に泣き崩れた。