「はよ起きろや!遅刻してまうぞ」
「んんーっ。え。えー!?」
そう起こされ、私 成瀬千草は肩につくぐらいの茶髪を乱雑にくしでとかし、慌てて家を飛び出した。隣にいるのは、幼馴染みの藤堂綾音。私達は全力失踪して学校に着いた。だがここからが難関だ。どうやってばれないように教室に入ろうかな...
『どないする?』
「こっそり突入や!」
「おっけー」
からからからっ...入ったのもつかの間。
「おーい。お前らいるのはわかってんだぞー入学してしょっぱな遅刻はだめだろー?」ぎくっ。
「まあいい。早く座れ。」
「はーい」
..........話なげーわ。眠くなってきた。    べしっ...
「寝られるの邪魔なんやけど?」
「あっごめん。てかだからってノートで叩くなや!アホ」
「あほゆーなアホ」
『なんやとー!?」
「てか名前きいとらんかったなー。俺、結城 春。よろしゅー」
「あたし成瀬千草や。よろしゅーな」
「ちなみに彼氏は?」
「いーひんわ。そんなー」
「俺もいないわ。んなもん。」
...「なに話してんのや?」
「おー九野!」
こいつはあたしの一番の女友達。
「千草の隣に男がおる!」
「あはは、春だよ。」
「よろしくー」

私はこの春たくさんの人に出逢った。