翌朝、またも新たな被害者が出てしまった。何れも残酷な事件であった。 村人はお狐様を殺してしまったことを思い出し、自らの罪の深さを思いしった。言うまでもない。お狐は免罪だったのだ。 毎日必死に働いてくれたお狐を、殺めてしまったのだ。 ……しばらくして、その村は滅んでしまった。村人は全員何者かに襲われてしまったのである。 その跡地に、一人の大柄な村人が立った。 「だれもなぁ…俺を狼男だとは思わないんだもんなあ…」 にまにまと村人は笑いながら舌なめずりをした。 終