キキキー!!


ブレイキの音と鈍い音。




2つが聞こえた―



「俊くんー!!!」



とっさに乗っていたバスを降りた。






「俊っ!」

「俊くんっ」


海斗と沙良も降り、叫びながら走ってくる。







泣き叫ぶ、海斗と沙良の前で血を流している俊くん。


―なに?



その後ろで呆然と立っていた。



「電話…春花っ救急車を呼んでー!!」



泣き叫ぶ沙良の声でハッとした。



急いで電話をかける。



―お願い。約束、守って―


『もう、黙っていなくなんないから』