「生意気な口を聞いてしまってすみませんでした。先輩の恋愛感は純真でまっすぐで、素敵です」
急に、佐橋先輩が口をへの字にして黙った。
なんだろう。
あ、頬が赤くなってる。
「深山さん、さらっと男を褒めないほうがいいよ」
「はい?」
「うん、まあいいや。また日曜にね」
「はい、その時、本をお貸ししますね」
生徒会準備室前で別れ、佐橋先輩は三年生の2階、私は一年生の4階に向かってそれぞれ歩き出した。
さっきまで痛かった胸がふわふわとあたたかい。
不思議。
いろんな正体不明の気持ちが、波みたいに寄せては返す。
私、どうしちゃったんだろう。
日曜日が待ち遠しいと本気で思った。
急に、佐橋先輩が口をへの字にして黙った。
なんだろう。
あ、頬が赤くなってる。
「深山さん、さらっと男を褒めないほうがいいよ」
「はい?」
「うん、まあいいや。また日曜にね」
「はい、その時、本をお貸ししますね」
生徒会準備室前で別れ、佐橋先輩は三年生の2階、私は一年生の4階に向かってそれぞれ歩き出した。
さっきまで痛かった胸がふわふわとあたたかい。
不思議。
いろんな正体不明の気持ちが、波みたいに寄せては返す。
私、どうしちゃったんだろう。
日曜日が待ち遠しいと本気で思った。