実際には、その後にももう一人。
三女のウェンディも、魔女として覚醒した。
魔女アリストは、国に永久の平和をもたらした伝説の聖母として、王家が代々伝え称えて行くと、その年の納涼祭の夜に民衆に発表され、国の中央部、五つの大きな街を結ぶ地点には、聖母アリスト記念公園が建てられ、更にその中央部には聖母アリスト像が建てられた。

現代はタリホー王国のヘソとも言われる観光の地ともなっている。

…が、三人目のウェンディの誕生は、それから何十代か後の王の世代の話で、魔女達の世紀末を迎える直前の話。

その頃、国の民たちは、一国にアリストを含む4人の魔女が存在する奇跡を喜び、国中が沸いていた。

・・・が