時に、魔女の力を僅かながらに芽生えさせた者がいたとして、多少なりとも長生きできる生命力を備えられた者がいたとして、僅かながらにもその能力は、人々の役に立つことができる特技として、その者は人々と同じ暮らしの中で、特技を生かし、占者や易者としての職について、人間社会の中で一生を終えるのが自然な流れだった。

占者や易者は、他の職業に比べ、それなりに裕福な暮らしが出来るような、上流階級の聖職といわれていた程で、町に一人占者がいれば、その町は安泰で、国に一人、魔女がいれば、それだけでその国が安泰!というのだから、それほどまでに数少なく希少価値の高い存在なのだ。