「……うっ…ん」 ゆっくりと瞼を持ち上げた乃春の瞳に移ったのは 森??? 周りを見渡せば木、上を見上げれば夜空には美しい月が二つでていた。 私が居たのは船の中だったはず それに月が二つもあるなんて聞いたことも見たこともない。 此処はいったい何処なんだろう まさか、知らない間にあの船に乗せられて異国に来てしまったのか?