「あそこか」



港には大きな人だかりができていた。



「乃春見ろよ、あのでかい船」


風太は船を見るなり人を押し退けてどんどん船に近づいていった。



「ちょっと待ちなさいよ」



気が付くと二人は船のすぐ近くに来ていた。



「中に入ってみようぜ」



「なに馬鹿なこと…」



話しを最後まで聞かずに風太は中へと入って行った。



風太の奴不法侵入で捕まったらどうするつもり!