時は江戸時代 古びた道場で少女と青年が互いに刀を交えていた。 「参った」 青年の首もとに刀が寸前で止まる。 「お前にはいつまでたっても勝てる気がしねぇ」 「風太は最後の詰が甘い」 首もとに当てていた刀を鞘に収め少女が言った。 白い肌にうっすら汗が滲み出し 頭の上で綺麗に束ねられていた漆黒の髪がはらりと頬にかかる。