冷たく硬い感触を頬に感じ意識を取り戻した。 薄暗くじめじめとした空気狭い部屋。 ろ、牢屋!? 完全に覚醒した頭で理解する。 「もぉ嫌だ」 軽く恐慌を来す。 鉄格子を揺すったところで抜け出せるはずもない。 「いったいどうなってるの」 途端に牢屋に光が差し込み美しい白髪の髪が輝いて見える。