私たちは、幼なじみで

家は隣だから

よく、勉強を教えてもらってた。

今日も、テストが近いということで
勉強を教えてもらっていたんどけれど…




「いい?こういうときは、XY を使って式に表してから…」

「…うん?」

「だから、この文章に書いてあることをXY で表すの」

「…ごめん、わからない」

「はぁ。これの何が分からないの?この文章からXY に何でなるかってこと?それとも単純にXY を使った式が分からないの?」

拓真の声はどんどん低くなっていく。


「…」

「黙ってちゃわからないんだけど。はぁ。」

ため息と声の低さから、イライラしているのが伝わってきて。

私も嫌になってくる。

(だって、しょうがないじゃん…分かんないんだもん) 

うつむいて黙る私に、拓真は

「…休憩するか。なんか食べる?」

「…ううん。」

気まずい空気が流れる。

(うぅ、気まずいな。なんか言わないと…)

そう思ってると、拓真が

「…お前、なんか機嫌悪い?」

何て聞くから、

(えっ!?拓真が機嫌悪いんじゃ…!)

と思ったけど、

ここはあえて

「別に…」

と、返しておいた。

「やっぱり、お前機嫌悪いな」

「…」
(いや、だから…機嫌が悪いのは拓真なのでは…?)

「お前、怒ってるん?」


そして、今に至る。