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「あっ、これもいいな!
わぁ、これも可愛いし迷う!」


予定通りに次の日の仕事帰り、私と大和は買い物に行き、今は私が服を選んでいた。


すると後ろで突然、大和が笑い出した。


「クックッ、アハハハッ!」


「何笑ってんの?」


訳が分からずに私は首を傾げた。


「だって昨日は急すぎるとか言ってあんまり旅行に乗る気じゃなかったけど、いざ買い物に来たらすげぇ楽しそうだし可愛いなと思って。」


「笑う事ないでしょ?それに服を選ぶのだって真剣なんだからね!」


「悪かったよ!てかそんなに悩むなら両方買えば?」


確かに両方欲しいけど値段も高いし、この前に靴と鞄を購入したからお金に余裕がないんだ。


「いいの!一つに決めるから!」


そう言って私がまたどっちにしようか悩んでたら大和が私が悩んでる服を横から手に取り、そのままレジに向った。


「ちょ、ちょっと大和!?」


私は急いで大和を追いかけた。


「これ下さい!」


そう店員に大和ら言って財布からカードを取り出した。


「な、何してるの?それにこれは私が買うんだし両方買うなんて言ってないよ?」


私は大和の腕を引っ張り店員に聞こえないように大和の耳元で言った。


「俺が買ってやるからいいだろ?このまま悩んでたら桃華は結局は決められなくて買わないとか言いそうだしな。」


確かに大和が言ったように結局は買わずに持ってる服もあるからいいやってなってたかも…


だからって大和に払ってもらうのは申し訳ない。


「ダメだよ!私が払う!」


そう言ったけど大和はカードを店員に渡して支払ってしまった。