「へぇー、いらないんだ?
雑誌見てこの服いいなぁとかこの化粧品も欲しいなとか言ってなかったっけ?」


「うっ、そ、それは…」


「桃華が別にいらないならいいけど、俺も新しい服でも買いたいなと思ってたし俺だけ買うわ!」


「いいもん!」


ご機嫌とろうとしても無駄なんだからね。


「まぁとにかく、もう少し待ってろ!」


そう言った大和は自分の机に座って仕事をしだした。


三十分程で大和は仕事を終わらせ、一緒に会社を出た。


今日は車で来たから無言で車に乗った。


「まだ怒ってんの?まぁ怒ってる桃華も可愛いけどな!」


本当はもう怒ってなくて、意地を張るのもバカバカしくなった。


「焼き肉食べたい!」


「ハハッ、了解!」


そう言って二人で焼き肉を食べに行った。 


焼き肉店に着いて中に入った。


あまり食べれないけどたまには食べたくなるんだよね。


注文して久しぶりに食べたお肉は美味しかった。


焼き肉店を出ると、大和は言った。


「今週の土日、旅行に行くから!」


「はっ?」


「会社の旅行はゆっくり出来ないし、桃華とゆっくり温泉に浸かりたいからな。
今日に予約とれたから!
明日は必要な物を買いに行くからな!」


「急すぎでしょ?」


「いいだろ?どうせ会社で旅行あるし必要な物は買わなきゃいけなかったんだし!」


「それはそうだけど…」


「じゃあいいだろ?」


そして次の日の仕事終わりに本当に買い物に行く事になった。