とある日

その丘にひとりの少年が訪れました。

その少年は1本の木に向かって

こう言いました。

「僕の名前は夕。君、ひとりのだね。僕もひとりだよ。」

夕と名乗ったその少年は

その日1日ずっと

木に話しかけていました。

木はとても嬉しくなりました。

爽やかな夏の日でした。