あぁ、そっか

ハンカチ貸してあげたんだったな。

華ちゃんって言うのか

ピッタリの名前だね。

でも、ひどいよ

華ちゃん

僕を置いていかないで…

少年は看護師さんに礼を言うと

泣きながら走りました。

どこまでもどこまでも

そして丘にたどり着きました。

ひっそりと寂しそうに降る雨に

とても胸が痛くなりました。