ちゃんと料理を、習ったわけじゃないのに…


腕が未熟だって言われたら…


「ぶふぁっ!!!」
ケンサクが一番先に笑いだした。


「こら!! ケンサクの負けね!!」
葵が、指摘する。


「ひでえ!!葵だって限界だったくせに」
ケンサクがやり返す。


「とっても美味しいよ。牧瀬さん」
理貴が抜け駆けする。


「理貴だけ、調子いい」とユウ。


「あの…どうでしょうか…」
伊都が不安げに尋ねる。


「牧瀬さん、最高!!福神漬け取って!」

みんなが要求する。



「はい」

よかった。大丈夫だ。