「ええっ?これから着替えるんですか?あの…カレーは?材料買ってきましたけど」


伊都は、部屋に戻るなり待ち構えてた葵につかまった。

制服を2着持って、この制服に着替えろといわれた。


「牧瀬さん?早く、ちょっと来て」
伊都は、別室に連れてこられた。


「あなたのこと気にいちゃった。私は、葵っていうの。よろしくね?」

日本人形みたいなきれいな黒髪。切れ長の目に、かわいいおちょぼ口。
伊都はしばらく、葵の顔を見とれてしまった。


葵さんは、手を差し出した。


「きれい…すごく…」


「もしかして、それって私のこと?ちょっと、ユウ聞いた?」


「黙ってればってことだろ?」

葵が、伊都の手を取りブンブン振っている。


真っ黒な髪に、上品な佇まい。

葵さんって外見は、日本人形みたい
だけど、すごいパワフル。