「それってさ、今日、食事係りが採用出来なかったら俺たちまた、寿司かピザになるの?」
とケンサクが言う。
「コンビニの弁当も選択肢に入るよ」
と多樹がふざける。
「大丈夫、料理人は何とか確保するから」
理貴は、メンバー全員が上手く、まとまってくれればいいと思う。
それに、今日の面接は、きっと上手く行くはずだ。
会社のメンバーは、自分を入れて6人。
因みに、うちの会社では、社員とは言わずメンバーという。
ユウと来栖以外の3人 葵、多樹、 ケンサクは、
朝の8時に自分の住居兼、仕事場であるこの部屋へやって来る。
全員が私立鷹揚高校に通っていて、ケンサクだけが一年で後のメンバーは二年生だ。