他に、弟達の学費の為にもどうしても、この仕事が欲しいと書かれていた。
理貴は給料として支払ったお金が彼女に渡ることによって、進学できなかった子供が一人でも減るなら、多少の我がままをいう理由になると思った。
1ヶ月ほど前、食事の係りを採用しよう!と、会議で決めた議題だった。
このところ、仕事に追われ、食事をとる時間もとれず、仕事を終えたら帰るまでに各自で
掃除していた時間も取れなくなっていた。
掃除するくらいなら、もっと仕事をした方がいいということになって、各人の仕事に集中するために、食事や家事全般が出来る人を採用しようという事になった。
理貴は、業者を入れてもいいといったのだが、どうせならここで大人を使うより、同じ高校生を使ったらどうかということになった。