学校に着くと、後ろから、沙希がおはようと挨拶をしてきた。


沙希とは、同じクラス、席が隣で、仲良くなった。


沙希が単刀直入にいう。

「伊都、今日面接だって?」


「うん」


学校でも、時給がすごく高いと話題になっていた。

この、バイトの掲示を見つけてくれたのも、沙希だ。

だから、昨日、面接先の会社からメールが届いて、すぐに沙希にメールをした。


「場所は?どこ」沙希が聞く。


「横浜。桜木町ちょっと待って、これ」
会社からメールを、メモした紙を紗希に見せた。


「ふうーん。海の近くだね」
といいながら沙希は、納得できないって顔をする。


「どうかした?」