「うそ、あれ書類審査通ったの?」
透、本当に驚いてる。落ちると思ってたでしょ?


「まあね」伊都は、得意気に答える。


「ホントに?すげーじゃん。うちの学校で審査通ったって聞いたの伊都が初めてだぞ」


「そうなの?」
意外な感じ。
これまで、自分だけ上手く行くなんてこと、なかったのに。


透、すげーっていいながら本当は、すげーっなんて思ってないよね?


まあ、それは分かる。

余りにも時給が高くて、掲示板見た人が結構応募したって聞いたから。