ピッ……ピッ……ピッ………



あなたは今、どこにいますか?

あなたは今、何を見ていますか?

あなたは今………



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キーンコーンカーンコーン…

「きりーつ、れーい」
「ありがとうございましたー」


休み時間だ。今日もまた笑ってる。
教室中に私の笑い声が響く。
大口開けてばかみたいに笑ってる。

毎日が楽しい。
素敵な友だちにたくさん囲まれて。
なんでも話せる、なんでもさらけ出せる、こんな友達がいるから。
毎日バカやって、毎日大笑いして。


「ねぇるみ好きな人いないのー?」
「いないよー。それに今中2でしょ?今付き合ったって結局別れちゃう可能性のほうが高いんだから―。私は初めて付き合った人と結婚したいの!」
「ほんとすごいよねるみって。私もこんなに純粋だったらなあ…」

彼氏なんて欲しいとも思ったことがない。
ていうか、彼氏という存在について考えることもない。

そのくらいに毎日が楽しく充実していた。


私に恋なんて無縁だと思っていた。
好き、そんな感情抱いたことがなかった。

なんでみんな好きな人ができるんだろう?
好きってどんな感じなんだろう?

自分に「好き」が生まれる自信なんてなかった。

初恋の人と結婚して、初恋の人をずっと好きでいたい。

そんな夢見てるのに恋ができる気はしなかったんだ。

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