「えー、今日のロングホームルームは、5月ということでみなさん知ってると思いますが、研修旅行についてやります。」







それを聞いて周りは一気にざわつく。






「やっぱり、沙夜香の言ってた通りだね!」







「うん!」









「場所は、大阪に行く。」








「大阪!?」


「まぢか!!」


「ユニバ?」









いろんな人が口々にいう。





「ほら!遊園地っていう可能性もあるじゃない!!」






「そうだねー。意外だわ笑」







「大阪に行くにあったって、1、2組の中でグループをつくってほしい。4人一班だ。1人でも他のクラスのやつがいればいい。男女混合でな。では、はじめ!」






先生の合図とともに、それぞれがグループを作りに行く。





「こんなに自由でいいの?笑」






「いいんじゃない?沙夜香!一緒に組もうね!」






「うん!あとは男子だね。りょう誘いにいかないの?」







「えええ!?り、りょうき誘うの!?いいの?」







「え?ダメなの?」






「いいですっ!喜んで誘いにいきます!」








「だーれーをーさーそーいーにーいーくーのーかーなー?」







絢香の目を何者か、、、りょうがふさいだ。







「り、りょうき!?」







「一緒の班なろ!」







「うん!!!」







「てことは、このブスも?」






りょうが私の方を見ていった。






「あれ?ブス?ブスなんてどこにいるのかなー?絢香たちの班に入るブスなんてどこにいるのー?」






「てめぇだわ。」






りょうがシド目でいった。






「ごめんね、私、ブスじゃない。美人。」






「見えない。俺にはブスにしか。」







「まーまー!!!あと1人、誰?」






絢香が間に割って入る。



りょうは、ある男の子を引っ張り出してきていった。





「こいつ!」




その人を見るなり私の心臓は大きく跳ねた。






「睦月くん!?」






絢香も驚いたように言った。







「名前覚えててくれたんだね。」





りょうが連れてきたのは、睦月くんだった。