それから、放課後。






「沙夜香、行こっか。」






「うん!」







絢香が迎えに来たので一緒に近くのカフェに入った。






「なにか質問ある?」








絢香が私に問う。








「えっと、、」







色々聞きたいことがあった。








「なんで、絢香は教室で1人なの?」







「私、引っ越してきたばかりだから。」








「じゃあ、なんでりょうなんかと、、」








「夏休みにここに来ててね。そのとき、道がわからなかったときにりょうきに会って。教えてもらったの。」








「へぇ〜。りょうは、優しいからねー。」






「うん、とっても優しい。ところで、親友って言ってたけど、どーゆー仲なの?」








絢香は興味津々な様子で聞いてきた。






「中学生の時、1番仲が良かった異性だよ。なんかあったときは、味方してくれて私が泣いてるときは原因のヤツを叱ったり。本当に優しかった。」








「やっぱりか。」







絢香は深刻な顔をした。







「え?」







「私がりょうきに告白したとき、俺他にも好きな人いるけどって言われたの。でも私は、りょうきと付き合いたかったから、それでもいいって言ったわ。」








「そうだったんだ、、」







「でね、私はりょうきの好きな人ってゆーのが沙夜香じゃないかって思うんだけど。」







「いやいやいや!!!絶対それはないって!」





絢香の言葉に飲んでいたココアを危うく吹き出してしまいそうになった。







「そうかなー?」






「違うっ!今日だって朝からブスだの言われたし!絶対ないよ!」






私が勢いよくそう言うと、絢香は苦笑いした。







「きっと、そうゆーところにりょうきは惚れたのね。」







ボソッと絢香はつぶやいた。

でも絢香の声は小さくていまいちよく聞こえなかった。





「え?」







「なんでもない。沙夜香も恋愛頑張ってよ?」







「うん。ありがと!りょうとも仲良くね?」







「もちろん!!」







すると、カフェのドアが開いて二人組の男の人が入ってきた。