あれから半月。村岡君と一緒に帰るのが当たり前になりました。

「先輩、今日のサーブ凄かったですね!!」

「村岡君のスマッシュも凄かったじゃん♪」

「いやいや///そんなコトないですよぉ」

私たちの会話はいつも部活のコトです。
でも今日の村岡君は何か違います。

「先輩、彼氏いるんですかぁ?」

「いないよ。村岡君は?」

「俺?俺はいないっすよぉ~」

「うそぉ↑↑カッコいいから絶対いるでしょ??じゃぁ好きな人は??」

「好きな人は…います。」

好きな人いるんだぁ。どんな子かなぁ~。

「どんな子どんな子?」

「同じ部活入ってて、俺の先輩で、誰にでも優しい人。しかも天然で可愛いんです。」

同じ部活?誰だろ?可愛い?

「もしかして…美優ちゃん?あの子可愛いもんねぇ↑↑お似合いじゃん♪村岡君の恋が実るように応援してるよ。」

「違います…」

「違うの??じゃあ誰?誰?ここまで言われたらまぢ気になるじゃん」

「……です。」

「えっ?聞こえないよぉ↑↑」

「愛菜先輩です。」

チュッ。

村岡君は走って帰って行った。

私は何がなんだか分からなくてただ呆然と立ち尽くしていた。

村岡君にキスされた?村岡君は私が好き?何がどうなってるの↑↑誰か教えてぇ~

「はぁ~」

とりあえず帰ろう。