愛菜☆

あれから1ヶ月。一度も彼に逢うコトはなかった…。

「はぁ~。運命ってないのかなぁ↑↑」

今は放課後。親友の綾音と話しています。

「運命ねぇ↑↑そうそうないんじゃない?運命な出逢いってしてみたいよね?」

「そうだねぇ↑↑はぁ~。」

「あんたさっきから何回ため息ついてんのよ!!幸せが逃げちゃうよ。」

「私は幸せにはなれないんだわ(T^T)」

「そんなコトないって♪あっ!!そうだ。あいなにいいお知らせ~。」

そう言って綾音は不適な笑みを浮かべた。

「何?なんかたくらんでる?」

「たくらんでなんてないよ~。ただ今度ね、彼氏が友達紹介したいって言ってるの♪でねあいなを紹介するって言っちゃった♪テヘッ」

「もう↑↑勝手に決めて↑↑」

「心配しないで!!向こう彼女いないから♪」

絶対くっつけようとしてるよ…。でもいつまで待ってもあの人は現れないだろうから。前に進むしかないよね?

「分かった。逢うだけだからね?」

「OK~♪楽しみだなぁ~☆」

「それよりいつ?」

「明日学校が終わって♪」

「まじ?」

「まじ♪」

心の準備がぁ↑↑男の人と話せるかなぁ…。前に進むって言ってもどうすればいいの?

「分かった♪明日ね☆」

不安だけど行くしかないよね…。まだ忘れられないあの人。名前も知らないけれど…私は運命なんて信じない。さよなら私の王子様。

「うん。あやねは今からデートだから↑↑じゃあねぇ~♪明日楽しみだね☆またね♪」

「うん。また明日♪♪」

私は楽しみじゃないよ…。不安だよ…。