裕太くんと挨拶できて嬉しいはずなのに…。
挨拶できたよ!って夏希に言わなきゃなのに。


私は理由を言えないまま早く逃げ出したい気持ちで
いっぱいで顔を俯かせたままだった

何か言わなきゃ…でも何も思いつかない

「私!、そろそろ行くね」

私はまた泣き出しそうになるのを我慢しながら「そろそろ行くね」しか言えなかった


「待って!」


そう言って私の手を掴んだ。

裕太くん、なんで?


「裕太?」