「良かった、どうしても気になって…」

「?」

私はなんのことか分からず頭の上にはてなマークをつけたままである。


「昨日俺らが図書室から出てきた時
神田の前で泣いてたよな?それが気になって」

そう言って彼はちょっと気まずそうに私の事を見つめてきた

え、見られてたの!

…あなたの事で泣いてるなんて絶対言えない
でも、こんな事のためにわざわざ待っててくれるなんて。クール男子のくせに!!


……優しいな…。



「ううん、何でもないの
気にしないで」