この沈黙を破ったのは残酷で無慈悲な放送だった。

マイクのノイズ音が不気味に聞こえる。

その後聞いたこともないユルイ声が流れる。

放送の内容はその声からは想像も
できないようなものだった。

「今からいうことをよく聞け」

みんなの金縛りが溶ける。

クラスの連中はザワザワする。

隣のクラスからもざわざわとした声が聞こえた。

"ユルイ声"は続ける。

「諸君らの担任、及び教師は私が排除した。

さらに、昇降口、窓などに学校からは

出られないよう魔法をかけた。

もちろん他人が助けることも出来ない。

諸君らにはこれからゲームを行ってもらう。

拒否出来るなら試してみるがいい。

食料は配膳室に置いておく。

すきなときにたべたまえ。

困った時は電話で職員室まで
ゲームの内容は後日連絡する。」

再びみんなが固まった。