瞬は久しぶりに寝た。

3時間だけ。

浅い眠りだけど。

目覚まし時計を止めて、大きなあくびをする。

自分の部屋を出て階段を降りる。

もう階段は明るかった。

改めて中2がもうそろそろ終わると感じた。

明かりのついているリビングに
ゆっくりと進んだ。

父がいた。

父は早起きだ。

「おはよ。」

素っ気のない瞬の言葉。

返ってきたのは、沈黙と一瞥。

食欲がわかないのでご飯は割愛。

顔洗いに洗面所へ向かう。

水が心地よく感じられた。

自分の部屋に戻り、なんとなくパソコンをいじる。

SMOを起動させる。

この行動は2年間続けて習慣になった。

HP、残りの玉の数、銃のメンテ、
すべて完璧にし、瞬は家をでた。

学校は嫌いだ、。

そんな気持ちをまるで無視の鳥がのんきに歌う。

「はぁ。」

荷物がやけに重く感じた。