「さぁ、呪を放ってみるがいい」
そう言った道仙は、見たこともないほどの強力な結界に包まれている。
守道も章親も目を疑った。
「そ、その結界は……」
今までの道仙の能力からは想像も出来ないほどの結界だ。
先の守道の結界よりも相当強い。
「どういうことだ。防御に関しては、ずば抜けているのか?」
そうだとしても、ここまで差があるものだろうか。
章親だって防御のほうが優れているが、やらないだけで、おそらく攻撃の類だって同じくらいの力があるはずなのだ。
こういった術の類は、本人の気が大きく影響する。
元々攻撃的な性格の者は、やはりそっちの力を重要視するため、上達も速いのだ。
それだけの違いである。
「質が違う、というのは、こういうことなのか?」
守道の呟きに、惟道は、僅かに首を傾げた。
「術の質など、よぅ知らぬが」
前置きしてから、髪を掻き上げる。
額の印が露わになった。
「道仙は文献の通りに術を再現することは得意だ。これだってそうだろう。教本があれば、その通りに術を再現する。あの結界も、奥で文献を読みつつ張ったんだろう」
「教本だと……」
「逆に言えば、教本がないと何も出来ん」
微妙である。
教本を読むのは本当に初期だ。
教本を読まねば結界も張れないなど問題外だが、一方で本さえ読めば強力な術を使える、というのは侮れない。
そう言った道仙は、見たこともないほどの強力な結界に包まれている。
守道も章親も目を疑った。
「そ、その結界は……」
今までの道仙の能力からは想像も出来ないほどの結界だ。
先の守道の結界よりも相当強い。
「どういうことだ。防御に関しては、ずば抜けているのか?」
そうだとしても、ここまで差があるものだろうか。
章親だって防御のほうが優れているが、やらないだけで、おそらく攻撃の類だって同じくらいの力があるはずなのだ。
こういった術の類は、本人の気が大きく影響する。
元々攻撃的な性格の者は、やはりそっちの力を重要視するため、上達も速いのだ。
それだけの違いである。
「質が違う、というのは、こういうことなのか?」
守道の呟きに、惟道は、僅かに首を傾げた。
「術の質など、よぅ知らぬが」
前置きしてから、髪を掻き上げる。
額の印が露わになった。
「道仙は文献の通りに術を再現することは得意だ。これだってそうだろう。教本があれば、その通りに術を再現する。あの結界も、奥で文献を読みつつ張ったんだろう」
「教本だと……」
「逆に言えば、教本がないと何も出来ん」
微妙である。
教本を読むのは本当に初期だ。
教本を読まねば結界も張れないなど問題外だが、一方で本さえ読めば強力な術を使える、というのは侮れない。